イタリアのママ議員が子連れ出勤を続ける理由


(出典:http://wwptalk.hatenablog.com/entry/2016/01/20/190109

 

みなさんは、子どもを連れたこの女性をご存知ですか?
こちらの女性は、イタリアのリチア・ロンズーリ議員です。2009年から欧州議会に選出された女性議員です。この写真はリチア議員が欧州議会に参加しているときの写真なのですが…なんと娘のヴィットリアちゃんを抱いています。日本ではなかなか見られない光景なので、違和感を覚える方も多いかもしれませんが、リチア議員は、議会に参加する際、いつもヴィットリアちゃんを連れているんです。


子連れ出席に対する世間の反応は

リチア議員のこの子連れ出席に、世間はどのような反応を示したのでしょうか?
子連れ出席がたびたびメディアで取り上げられるようになった当初、世間からは厳しい意見が相次ぎ、物議をかもしました。「議会は子どもを連れてくるような場所じゃない」「不謹慎だ」など厳しく批判する意見も少なくありませんでした。
このような批判的な意見で物議をかもしたことで、この話題に火がつき、国内だけでなくアメリカやアジア諸国でも取り上げられるようになりました。
一方で、リチア議員と同じ立場のワーキングマザーたちからは圧倒的な支持を得るようになりました。世間の反応に負けず、仕事と育児を両立するたくましい象徴的な存在になったのでしょう。

 

子連れ出席をしようと思ったきっかけとは


(出典:https://feely.jp/32273/

そもそも、リチア議員はどういったきっかけで子連れ出席をするようになったのでしょう。
それは案外単純で、雇用と社会問題を扱うセクションで副委員長として活躍されていたリチア議員ですが、「生まれたばかりの子どもを家に残して仕事に行きたくなかったから」なのだそう。これは母親なら誰でも抱く感情ですよね。
イタリアではベビーシッターが少ない、というわけでもなく、むしろ子どもに対して手厚い政策を設けています。それではなぜ、子どもが成長してもなお、子連れ出席を続けたのでしょうか?

 

子連れ出席を続ける理由は「メディアの反応」

子連れ出席を始めた当初、厳しい批判を受け、それが物議をかもしたとき、メディアの取材の数が激増したんだそうです。
イタリアは、子どもをとても大切にする国です。少なくとも小学校卒業までは親は子どもの学校の送り迎えをすることが義務付けられていますし、14歳までの子どもを放置すると刑法で罰せられます。ですから、両親が仕事に行っている間、家で一人でお留守番、なんてこともできません。こういった文化は素晴らしいものですが、働く女性が仕事と育児の板挟みになってしまうこともしばしばあります。これまでそういった状況に置かれた女性に対してメディアは無関心でした。
しかし、リチア議員が子連れ出席を始めたことがきっかけで、国内だけにとどまらず、諸外国でもこの話題が取り上げられたのです。つまり、リチア議員が子連れ出席を続ける理由は働く女性の権利や労働環境について議論するきっかけをつくるためでもあったのです。

日本でも、徐々に働く女性の育児を支援する取り組みを行う企業が増えてきていますが、制度が未だに形式的なものにとどまっており、まだまだ男性社員に理解を得られない、という場合も多いかと思います。リチア議員の事例から、働く女性が育児をしやすい社会になるには、まず「無関心」という状況を変える必要がある、ということが分かりますね。

田畑 結生

無料転職サポートお申し込み

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

▲pagetop

このページの先頭へ