女性議員比率1位の国ルワンダ 女性が社会で活躍できる理由とそこから見えてくるもの

 

女性議員比率1位の国が、北欧諸国でも、西欧諸国でもなく、アフリカ大陸の国なのはご存知ですか?なんとそれは、アフリカ大陸中部に位置するルワンダという国です。2016年の内閣府男女共同参画局のデータによると、ルワンダの国会議員全体における女性議員の割合はなんと57.5%。議員全体の半分以上が女性なのです。
世界経済フォーラムが毎年公表している世界男女平等ランキングでもルワンダは、アイスランド、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンに続いて第5位と、かなり高水準です。なぜルワンダという国は、世界中の発展途上国の中でずば抜けてトップで、先進国を凌ぐほどの男女平等社会を実現できているのでしょうか?そしてそこから見えてくるものとは何でしょう。

ジェノサイドを乗り越えて「ルワンダの奇跡」を成し遂げた女性たち

ルワンダは1994年に「ルワンダ虐殺」を経験しました。これは1994年にルワンダ国内で発生したジェノサイドで、100日間で当時の総人口約730万人中、80~100万人が亡くなったとされています。亡くなったのはほぼ男性だったため、それまで男尊女卑の風潮が強く、男性中心の社会だったルワンダ国内は、大打撃を受けました。その中で立ち上がったのが、残された女性たちです。伝統的に男性が担ってきた職業に、女性がどんどん進出していきました。
現在、ルワンダの経済成長はめざましく、夜に女性が外を歩いても平気なくらい治安が整備されています。これはアフリカ諸国の中ではかなり珍しいことです。この目覚ましい成長は「ルワンダの奇跡」とも呼ばれています。ルワンダ虐殺で大きなダメージを受け、窮地に陥った国内の政治・経済は、めざましい女性の活躍によって回復していったのです。

いち早く取り入れられた「クオータ制」

世界中で取り入れる国が増加していて、日本でも導入を推進する意見が出ている「クオータ制」をいち早く取り入れたのもルワンダです。
クオータ制とは、政治における男女平等を実現するために、議員・閣僚などの一定数を女性に割り当てる制度のことです。発祥地のノルウェーでは、企業の役員数にもこのクオータ制を取り入れたことがきっかけで、女性が活躍できる社会に大きく変化しました。
ルワンダでは、最初こそジェノサイド後の男性人口減少にともなう苦肉の策としてクオータ制が取り入れられましたが、時が経つに連れて、女性が社会で活躍する風潮が、政界・企業の役員層だけでなく、教育も含めた社会全体に広まったのです。

見えてくるのは「窮地に追い込まれたときの女性の強さ」

ルワンダ虐殺が発生し、クオータ制が導入される前まで、ルワンダではごく一部の女性しか学校に行くことができませんでした。当初は大半の女性が基礎的な学力さえも身につけられていない、という状況だったのです。そこから、国内が窮地に追い込まれたことをきっかけに、女性が立ち上がり、国家を立て直し、経済成長までもたらしたのです。現在ルワンダでは、仕事において女性が性別による差別を感じない社会づくりがかなり進んでおり、世界的に見ても珍しい女性パイロットも輩出しています。
ルワンダの男女平等社会の背景を見ると、単なる「制度の影響」だけではなく、「女性の忍耐強さ」や「女性の底力の強さ」が道を切り開くということを感じることができますね。

田畑 結生

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