中国のキャリア女性には「レンタル彼氏」が人気!?

近頃の中国の経済発展はめざましく、それと同時に「男女平等」の風潮も急速に根付いています。国際労働機関(ILO)が2015年に発表した女性管理職比率ランキングでは、96位の日本(11.1%)を上回り、中国は85位(16.8%)でした。また、フォーブズ誌が2015年に発表した「世界でもっとも権力のある女性100人」に日本がひとりもランクインしていない一方で、中国からは5人もランクインしています。

企業と親族の板挟みに苦しむ中国のキャリア女性

その一方で問題となっているのが、キャリア女性のための産休・育休制度の整備が不十分だということです。
中国の労働法では、産休の最低日数が厳格に決められており、それに加えて、高齢出産の場合は通常より長く産休をとることが法的に認められています。一見整った制度のように感じられますが、復帰後の女性のキャリアについてはなにも触れられていません。あくまでも人口維持のための制度で、仕事を続けたい女性のための制度とはいえません。中国の多くの企業では、長期の産休を終えて復帰した女性のポストが奪われていたり、昇進がしづらくなってしまったりと、産休に対する理解がないのが現状なのです。
「結婚・出産して、法的に認められた長期の産休をとりたいが、自分の今のポストを失いたくないし、キャリアアップも諦めたくない」
そんな悩める中国のキャリア女性をさらに追い込むのが、祖父母と両親からのプレッシャーです。
中国では、子どもの結婚に対して祖父母や両親が干渉することが多く、「結婚適齢期のあなたが結婚しないのはおかしい」「近所であなた結婚しないことが噂になっている」とプレッシャーをかけてくる、ということがよくあるのだそうです。
「今はまずキャリアを築きたい、結婚出産のことは落ち着いたら考えたい」という考えとは裏腹に祖父母・両親はプレッシャーをかけてくる、という板挟みの状態にある中国のキャリア女性はとても多いのです。

日本とはまるで違う「レンタル彼氏」の利用方法

そんなキャリア女性に今、大人気なのがなんと「レンタル彼氏」です。
日本でも「レンタル彼氏」というサービスがあります。好みのタイプの男性を指名し、1日デートができる、というものです。日本では「好みのタイプの男性と恋人気分になれる」という目的でこのサービスを利用する女性が多いようですが、中国では全く違います。結婚・出産のことはまだ考えていない女性の祖父母・両親を安心させるためのサービスなのです。

レンタル彼氏を家族の集まりに連れていったり、時には結婚式の新郎役を演じて親族を安心させることも。人気の男性だと100人以上から依頼が届き、高額なギャラで雇われて、彼氏役を演じるそうです。

「男性や周りの人に頼らない」中国人女性の国民性

レンタル彼氏を利用することで、キャリアの構築、そして将来的には本当の結婚・出産が叶えられればいい話、という考え方が中国のキャリア女性の中では広まっているようですが、日本ではあまり想像できませんよね。
そもそも、中国の女性と日本の女性は価値観が全く違います。
中国には「天の半分は女性が支える」ということわざがあるくらい、家庭においても職場においても女性が権力を掌握しています。男性よりも女性の方が地位の高い企業がたくさんありますし、一部の地域では大学進学率も女性が男性を上回っています。

このようになったのは、もともとの国民性と「一人っ子政策」の影響です。中国人は、都市部と農村部の生活レベルの差や、富裕層と貧困層の経済的な差など、自分のランクを気にする、競争意識の強い国民性です。女性は特にその意識が強いです。また、なにかに依存する、頼るといった考え方があまりなく、「男性や周りの人に頼らず、自分が欲しいものは自分で手に入れる」という考え方が強いです。それに加え、一人っ子政策の影響で、女性が今まで育児に費やしてきたエネルギーを仕事に費やすようになった、ということもあり、今や中国のキャリア女性の活躍はめざましいものになっているのです。

何かに頼ったりせず、欲しいものは自分で手に入れるという気迫に満ちた中国の女性の国民性と、不十分な法整備、企業の結婚・出産に対する理解不足が相まって、「レンタル彼氏」という一見ユニークなサービスの流行をつくり出しているのです。

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