女性役員割合の国際比較~日本では世界と比べてどのくらいの女性役員が活躍しているか~

日本ではまだまだ女性の社会進出が進んでいない、女性が会社で活躍する場がない、ということはよく言われることです。他の先進国からは、日本の男女格差は非常に大きなままだと指摘を受けることも良くあります。

その中で、女性がどれだけ活躍できているか、また男女格差の程度はどのくらいか、などという議論でよく言及されるのが、女性の企業役員の数や割合です。

日本のキャリア女性のみなさんは、日本の女性役員の数や割合をご存知でしょうか。他の先進国と比べれば、当然低いだろうということは予測できても、実際にどのくらい低いのかということはご存じない方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではまず、どのくらいの女性が企業の役員(board members)として活躍しているのかを、日本と他国の実績を比較してご紹介したいと思います。

■女性役員が1人以上いる企業の割合(日本と他の先進国・地域)


GMI Ratingsのデータをもとに作成 (※2013年1月の米国のデータは無し)
http://www.fortefoundation.org/site/DocServer/GMIRatings_WOB_042013.pdf?docID=19201

上のグラフは、GMI Ratingsにて公表されている「女性役員が一人以上いる企業割合」のデータをもとに、日本と日本以外の先進国をピックアップして弊社が作成したものです。各国を比較できるだけではなく、国それぞれで2009年から2013年の間にどれだけそのような企業の割合が増えたかどうかも一目瞭然です。

左の三か国地域はアジアからなります。このグラフを見てわかるとおり、他のアジアの先進国・地域であるシンガポールと香港と比べても、日本の女性役員が一人以上いる企業割合は10%ほどで非常に少なく、2009年から2013年の数値の伸びも2%ほどに留まり、非常に小さいということがわかります。対して、シンガポールと香港の伸びはどちらも5%から10%で、2013年にはシンガポールの半分以上の企業が女性役員1人以上を達成しており、香港に至っては、60%の企業に女性役員が少なくとも1人いることがわかります。

ノルウェー、ドイツ、英国、米国の西欧先進国と比べると、日本の数値の低さは歴然としています。ノルウェーではほとんどの企業に女性役員が1人以上いるうえ、英国、またドイツの割合の伸びは、10%以上と、飛躍的といえます。米国の伸びは低いですが、それでも2009年から2013を通して、70%の企業に女性役員が1人以上いるということがわかります。

■女性役員が全体に占める割合(2004)


Catalystのデータをもとに作成
http://www.catalyst.org/knowledge/women-boards

そして、こちらのグラフはCatalyst(カタリスト)のデータをもとに、国をピックアップして作成し
 たグラフです。先ほどとは少し視点を変えて、役員全体に対する女性役員の割合を示しています。この数値が100%であれば、女性役員と男性役員の割合は同じ、ちょうど半々ということです。

残念ながら、日本はこのグラフでも、非常に残念な結果を残しています。1.1%ということは、男性役員100人に対して、1人しか女性役員がいないという状況です。ほかに1%代を記録しているのは、いわゆるムスリムの国である国のみです。東アジアの他の国、地域は、日本と比べればはるかに良い数字(それでも女性役員の割合が低いということに変わりはありませんが)を出しています。また、男女格差を議論する上で日本とよく比較される韓国でさえ、2%近いのがわかります。

■女性役員の数や割合がなぜ重要なのか?

では、女性役員の数は、実際にどのように企業のパフォーマンス、結果的に国の豊かさと関係しているのでしょうか。

次回の『キャリア女性白書』では、女性役員の数や割合そのものが問題というよりは、実際に企業の利益に関わってくるからこそ重要なのだ、ということを、研究データや数値を交えながら示していこうと思います。

次回もお楽しみに!

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カテゴリー:女性のキャリア白書|

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