【私のキャリアの転機と決断】~大手銀行を退職し、外資系監査法人のサイパン事務所へ転職~

◆高橋 さやかさん

大学卒業後、日系の大手銀行にご入社。3年後に外資系大手監査法人のサイパン事務所で3年弱ご勤務の後、東京事務所、NY事務所を経てディレクターとしてご活躍されていました。現在は退職され、さらに新たなフィールドをめざし2017年夏から海外大学院留学予定でいらっしゃいます。

インタビュアー:
ハーモニーレジデンス代表取締役
日月(たちもり)福井 真紀子

■今までのキャリア人生で一番の大きな転機は何だったでしょうか?

三菱信託銀行を辞めて、デロイトの現地採用スタッフとしてサイパン事務所に行ったことです。自分でも思い切った決断だったと思います。大手の銀行を退職することについては、いろいろな方にご相談をしました。退職そのものの是非よりは、新しい職場にどのような可能性があるかについてご意見を頂戴したいと思っていましたが、安定した職場を去り海外へ出ていく事に対して9割の方は反対のご意見でした。反対のご意見を頂く事で、逆に「自分にとって譲れないポイントは何だろう」と熟考する事が出来ました。相談を受けて下さる方々は、それぞれの価値基準と経験からご助言下さいますので、それらを咀嚼した上で、最終的には、自分の判断基準で決定する事が重要だと思いました。私の場合は、英語を使う環境で会計監査の実務経験を出来る限り多く積むことがポイントでしたので、職場に日本人がいない環境であることは譲れないポイントでした。日本人が自分1人だけですと日系クライアントの情報が自分に集約されますし、何といっても「日本語ができる」という自分の強みを活かせると考えたからです。

しかし、最初から自分の譲れないポイントがあった訳ではありません。いろいろな方のご意見を伺う中で、徐々に自分の判断基準が明確になってきたように思います。このサイパン行きは、実は一度オファーを辞退させて頂いた経緯があります。当時は、銀行での仕事が面白く、オファーを頂いた途端、退職して敢えて新しい世界へ飛び込む事に躊躇してしまったのです。最初の転職は、勇気がいりますよね。しかも、いきなり海外に単身で。わかってはいたことですが、当時はそこまでの覚悟が正直な所、最初は出来ていませんでした。中途半端な気持ちで採用面談に臨んでいたのだと思います。ただ、その後、様々な角度から仕事について考える中で、諦めきれず、数ヶ月後にもう一度こちらからコンタクトさせて頂きました。採用を担当して下さったデロイトの方は、一度私から反故にしてしまったにも関わらず親身に業務の内容等ご説明下さいました。「自分にとって譲れないポイント」に加え、「一緒に仕事をしてみたい」と思う魅力的なデロイトの方々との出会いが私の背中を後押しし、サイパン事務所で勤務する事になりました。

■会計・監査の専門性をつけたいという動機は何ですか。

銀行時代に、世界で通用するプロフェッショナルな資格を持ちたいと思いました。会計監査の資格に可能性の広がりを感じて、予備校の夜間学校で勉強しはじめたのがきっかけです。キャリアを今後どうするかということを考えたときに、ずっと仕事をしていく確固たる意志はありませんでしたが、せっかく勉強し始めた会計監査の資格を取らないまま終わることはもったいないと思いました。また、自分自身を他人とどう差別化するかということを考えていました。サイパン行きを決めたのも、会計の仕事でサイパンに行く人はあまりいないと思いましたので、人とは違うことをするという意味で差別化になると思いました。他人と差別化するという意識は、米国で過ごした高校時代に育まれた気がします。日本だけで教育を受けている方は他人と違うことをすることに躊躇する傾向があるように思います。また、新しい事にチャレンジすることに年齢は関係ないと、私自身は思っていますが、日本では、年齢を言い訳にしてチャレンジしない傾向があるように感じます、非常にもったいないと思います。現在私はMid-Career向海外大学院への留学準備中ですが、「日本の女性は、自分自身で可能性の制限をかける人が多いように思う。」とおっしゃっていた米国人の面接官がいました。その傾向はあるかもしれませんね。新しいことにチャレンジし自ら可能性を広げていく思考が大事ではないでしょうか。

■差別化という意識は、キャリアに対して明確な意識ですね。転職には、新しいことにチャレンジしていくという前向きな転職をする場合と、厳しい状況や不満足な状況で転職をする場合と二通りがありますが、不満足な状況で転職をする人たちへ、新しい環境に入る時のアドバイスをお願いします。

仕事の停滞感や現状への不満を感じる事は誰でもあると思いますが、転職を考えている方々には、今の職場に対して感謝の気持ちを持つことをアドバイスしたいと思います。自分を育てて頂いた職場に対して感謝の気持ちは大切だと思います。

環境が変わっても人生はバラ色にはなりません。多くの場合、自分自身が変わらないと環境は好転しません。せっかく環境を変えたならば、自分自身を変える努力も必要だと思います。転職は自分も新しい世界に入りますが、受け入れる企業・組織側も新しい人を受け入れますので、お互い様子見の期間があります。最初の3ヶ月程度は、自分の考えや方法を通すのではなく、自分ができることをアピールしつつ、周りを観察することがコツではないでしょうか。

■高橋さんが自分を変えていくために、日々努力されていることは何ですか。

「心技体」、技はもちろんの事ですが、心も身体も鍛え高めることが重要だと思います。体力がないと、つらいことに直面したときに萎えてしまいますし、心が萎えると体力もついていかなくなります。そのためには定期的な運動などが大事だと思います。心のコントロールは大事ですね。茶道のお稽古等を通じ心の平和を保つ努力をしています。そして、愚痴を言わないことだと思います。愚痴は問題解決にはなりませんので、愚痴を言う位であれば、改善につながる行動を起こす方が前向きですよね。

■心の鍛え方は難しいですね。ところで、高橋さんが愚痴を言わないのは、小さいときからですか。

愚痴を言ってしまうことはありますが、言った後にとても嫌な気分になってしまいます。愚痴を言いたくなったときは心のリセットが必要だと思います。常日頃から環境のせいにはしないように意識しています。また、愚痴を言って負のエネルギーを出している人には近づかないようにしています。

■後輩の女性たちへ上手くチャンスを掴むためにはどのようにしたらよいか、アドバイスをお願いします。

自分の進みたい方向性があったら、興味がある分野などについて、いろいろな方々へ声をかけて伝えておき、アンテナを張っておくことが大事だと思います。待っていてもチャンスは来ません。日頃から自分のしたい事についてメッセージを出しておくことが大切だと思います。

 

いろいろな人達へ自分からメッセージを出し、アンテナを張るということはとても大事ですね。そして、自分の判断基準を明確にして最後は自分で決断し、前に一歩踏み出すということですね。このお話はこれからの若い女性の方々への大変貴重なアドバイスだと思います。

本日はとても素晴らしいお話をどうもありがとうございました。

 

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