【私のキャリアの転機と決断】~大手メーカーで技術職から経営企画職に転進~

~大手メーカーで技術職から経営企画職に転進~

◆桑江 曜子さん

大学を卒業後、大手メーカーに入社され、技術職を10年経てキャリアを積まれ、企画推進部長に転進し、ご活躍されました。現在は、一般社団法人チームスキル研究所の代表理事として、ご活躍されています。

インタビュアー:
ハーモニーレジデンス代表取締役
日月(たちもり)福井 真紀子

■今までのキャリア人生で一番の大きな転機は何だったでしょうか?

キャリアの転機は色々な場面でありましたが、30代後半に、技術系職から経営企画の職に異動したことが大きな転機となりました。異動は会社からの要請でしたが、社内の仕事のローテーションの中でも、全く畑が異なる技術職から経営企画職に職種を変えることになりましたので、大きな転機だったと思います。上司から技術系の仕事を続けるか、新しく企画系の仕事に転進するのか2択の提示をされて、企画系の仕事を選択したのは私でした。いきなり経営企画に異動したのではなく、まずは技術系の企画に移り、それから経営企画に移りましたので、ステップがありましたが、異動の決断までは1週間という短い時間で決断を下しました。

■決断に至るまでの「過程」が重要だというお話ですが、企画系へ転進するその決断は1週間でなさったとのことですが、そういう短時間で重大な決断ができるようになるためには、日々どのような行動を心がけていらっしゃったのでしょうか。

企業内でキャリアを積んで、会社に貢献して活躍するということは、芸術家ではありませんので、1つの専門職を追い求めるのではなく、知識を広く浅く持つことが重要だと思います。そういう意味では、広くアンテナを張り、専門以外のことでも勉強を継続していました。技術系でしたので、技術翻訳の勉強もしていましたし、MBA取得にも興味があり、経営学も学んでいました。

■広い視野をもって、広く浅く知識を持つことができるようになったきっかけなどはあるのでしょうか。

もともと性質的に広い思考で物事を考える傾向がありましたが、当時は近くにロールモデルがいなく、どうしたらよいのか日々模索していました。お手本となる先く者がいなかったからこそ、自ら広い視野をもつよう心がけて、結果的に広く浅く知識を身につけることの重要性に気づきました。

■模索されていた時に、男性の先輩や上司のキャリアは参考にされましたか?

もちろん技術の面では素晴らしい男性の大学の先生や会社の先輩が多くいました。男性の先輩や上司のキャリアは大いに参考になりましたが、それはあくまでも部分であって、全体ではありません。男性から生き方は学べませんので、キャリア女性の生き方という点では、本の中に出て来る海外の女性で活躍していた人をイメージしていました。

■例えば、どなたか海外で活躍されたキャリア女性で参考にされた方はいらっしゃいますか。

とても尊敬していたキャリア女性は、文化人類学者の「マーガレット・ミード」です。文化人類学を立ち上げ、未開の地に行ってジェンダー研究もされていました。その時代では有名な方で、自ら、自分の生き方その物を研究対象にした方です。雲の上のような人でしたが、こういう生き方ができたら素晴らしいと思っていました。

■普段多忙な中、専門以外のことを勉強することは大変だと思いますが、桑江さんのどのような気持ちがそういう行動に向かわせたのでしょうか。

それは非常にシンプルです。昔から、好奇心が強いので、見たことがないことや、触ったことがないこと、やったことがないことに対して取り敢えずアクションする癖がありました。

CQ(curiosity quotient)は多様化した社会の中で最近注目されている能力です。東京に住んでいる方へお伝えしたいのですが、東京はいろいろなことが学べる非常にレアな場所で、とても恵まれています。地方都市では学べないことも、土曜日や平日の夜など時間の都合をつければ沢山学ぶことができます。最近ではネットでも学べますが、Face to Faceで学べることを利用しないことは非常にもったいないと思います。地方都市でずっと育ってきた人にはチャンスがありませんでした。土曜日半日とか週一回でも学びの時間を取れば、とても素晴らしい先生が沢山のことを教えてくれます。せっかく東京にいながらそのチャンスを使わないのは自分で自分のアンテナの感度を落としていることになります。東京に住んでいる人はぜひ利用して欲しいと思います。

■なぜ技術職とは分野が異なるMBAにも興味を持たれたのでしょうか。

就職先を決める時に、大きな会社にするか、小さな会社にするか、またはベンチャーにするか悩んでいた時、数ヶ月の間に、大手企業の社長さんと、社長の座を競い合って企業を退いた方と、ベンチャーの社長さんと3名の企業トップの方々とお会いする機会がたまたまありました。そういう方々とお話をする中で、「仕事をすることの意義」と、「マネジメント」について非常に興味を持ったのです。その3名の中でもベンチャー企業の社長さんは大変パッションがあり、一番魅力的に思いました。大企業の社長さんは気配りの達人であり、仕事の大変さはベンチャー企業の社長さんとは全く違うこともわかりました。それ以来、「マネジメント」に興味をいただき始め、入社後も研究開発部内の「マネジメント」について常日頃考えるようになりました。

■広い視野を持ち続けるために、普段から努力されていることはどのようなことがありますか。

いろいろな世界に身を置いてみることだと思います。本を読み勉強するだけではなく、その世界に飛び込み、その世界の人が言っていることや、発言していることを直接聞くと、目に見えない常識やルールが見えてくるようになります。知識だけでなく、そういう部分を常に掴み取ったり、感じ取ることが、必要ではないでしょうか。

■これまでどのような世界に身を置いてこられましたか。

高度成長期の大手企業の製造業にいたので、良い経験が出来たと思っています。大企業には大企業なりの良いところと悩みがあるなと思います。全く別の世界も体験しようと思って、最近は、若い人たちの考え方にも興味をもち、渋谷のIT系のスタートアップ企業の方ともかかわっています。そうすると、大企業とは違う仕事の仕方、考え方がわかるようになります。悩みのジャンルは同じなのですが、悩んでいるポイントが全く違うことがわかり、自分にとってとても良い刺激になっています。

■他にもどのような異なる世界に身をおいていらっいますか。

趣味の一つがダイビングなのですが、海外のダイビングクルーズに乗ると、海外の様々な職種の方と昼間だけでなく夕食の時にもお話しでき非常に学びになります。趣味でも仕事でも海外で活躍するなり、プライベートでも海外に行くなどして、世界の動きを知ることは大事だと思います。他の国の情勢や、世の中の世界経済の動きを学ぶことです。どんな小さな仕事をしていても世界経済の影響は受けます。自分の足で世の中の動きを体感することが大事です。ビジネスで成功するためには、世の中の波に上手に乗ることが大事ではないでしょうか。

■チャレンジ精神もなく、流されている人も多くいると思いますが、どのようにすればチャレンジ精神を高めていけると思いますか。

ネガティブ思考ではなく、ポジティブ思考をするように自分自身をトレーニングすることが大事だと思います。「上手く行かなかったらどうしよう」という思考パターンだと、人間は負のスパイラルに陥ってしまいます。自己暗示にかけてでもポジティブサイクルが回るようにしていくことです。失敗しても、また再チャレンジすれば良いと思います。失敗から学び、そこから積み上げれば良く、諦めずチャレンジしつづけることが大事ではないでしょうか。

■いつからポジティブ思考が大事だと気づかれたのですか。また、ポジティブ思考が大事だと思われたきっかけは何でしょうか。

社会に出てからポジティブ思考が大事だと思いました。働くということは、対人関係の中で物事が進んでいく比率が多いので、正解がない社会で生きていくことだと思います。そういう意味では、正解がないので失敗という概念はないはずです。必然的に「チャレンジする」ことだけがあるのだと思います。

■キャリアアップを目指している後輩の女性たちへアドバイスをお願いします。

とにもかくにも行動しましょう!本を読むなどの勉強も必要ですが、アクションを起こさないと何も変わりません。

■会社の中にロールモデルがいないと言われている後輩女性たちへアドバイスをお願いします。

自分の会社にロールモデルがいなくても、企業間の勉強会に参加することにより、横のつながりで学び合いを深めることができます。昔より横の流動性が高くなっていますので、他の会社の中からでもロールモデルになるべく人財を見つけられると思います。ぜひ、企業間の勉強会に参加されると良いと思います。

自分から行動して常にアンテナを張り、ロールモデルをみつけることが重要ですね。

桑江さんの、キャリアに対する考え方や、組織の中で活躍することについての考え方は、後輩の女性達への大変素晴らしいメッセージになりました。

本日は大変貴重なお話をどうもありがとうございました。

 

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