優秀な女性社員はなぜ出世したがらないのか

インターン 三橋咲那子


社内で女性管理職を増やしたいのにうちの優秀な女性社員はどうして出世に興味がないのだろう、と思ったことはありませんか。「管理職になりたい」という強い意志を持った、やる気のある女性は稀有な存在だと思われているかもしれません。

しかし一般的には優秀な女性であるほど、仕事へのモチベーションは高いとされています。というのも家事や子育ても任されがちな女性キャリアで、そもそも一般職ではなく総合職を選んでいる女性は仕事に対する価値観が高いと言えます。実際に、優秀な女性管理職が活躍している企業は存在します。では女性活躍推進の時代にどうして優秀な女性がいなくなり、特定の会社に偏ってしまうのでしょうか。

独立行政法人「国立女性教育会館」の調査によると、入社1年目で「管理職を目指したい」と答えていた女性は、2年目には約20%も減少していました。この数値は男性の9%減と比べ2倍以上の差があります。

女性の管理職思考はたった1年の間になぜ失われてしまうのか

ひとつめの理由は、周りに成功しているロールモデルが男性と比べて圧倒的に少ないことです。男性管理職が大多数である職場は、男性社員にとって成功例の宝庫です。家族と仕事を両立している上司、独身でも心から仕事を楽しんでいる社員など、様々なロールモデルを間近で見ることができます。

一方で、優秀な女性が正当に評価され活躍している職場はまだ多いとは言えません。管理職女性の未婚率、子育てと仕事の現実に直面している姿、女性だからと不当に扱われている姿を目の前で見ていると、今後のキャリアを躊躇したり諦めたりしています。また、他の幸せを犠牲にしてまで管理職になりたくない、自分にはできない、など管理職に対する意欲が低下していくのです。

そんな中、身近に多様なロールモデルがいる女性は、入社2年目以降でも管理職思考が芽生えるという結果が出ています。バリバリ仕事を頑張る女性、子育てと両立しながらも管理職をこなす女性など、どんなキャリア選択をしても幸せそうな例を見ることは、優秀な女性にとって大きなモチベーションとなるのです。

ふたつ目は女性脳と男性脳の違いです。

女性はもともと男性に比べて闘争心が少ないです。管理職などトップに上り詰めたくて働くのではなく、自分の人生を充実させそれを仲間と共に分かち合うために働きます。女性にとっては他人より優れた結果よりも、自分だからできた工夫や気遣いを褒めてもらえることが意欲向上に繋がるのです。

また、男子は会社という組織に帰属意識を持ちますが、女性は上司や経営者など個人が尊敬できるか、信用できるかが帰属意識に関わってきます。中小企業での経営者、直属の上司など、身近にいる管理職が尊敬できる人物であるほど、その会社に対する帰属意識も高まるのです。

女性管理職を積極的に採用する前に、現職の女性管理職にロールモデルとなってもらえる職場環境、男性と女性のモチベーションの違いに気遣うことが必要なのかもしれません。

三橋咲那子

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インターン 三橋咲那子
この記事の執筆者

インターン 三橋咲那子

ハーモニー人財、インターン生の三橋咲那子です。現在は大学4年生で、ビジネスを専攻しています。海外留学を経て、女性キャリアが結婚や出産によって阻まれる日本の現状に疑問を持つようになりました。より多くの企業が、女性、男性の線引きが必要ないくらい、個人にとって生きやすい組織文化を持てるようになればと願っています。このブログでは、女性管理職に関して新たな視点を提供できるような情報発信に努めていきたいです。

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