シングルマザーとその子供は不幸か?~シングルマザーの娘として思うこと~

シングルマザーの娘としての経験を書こうと思った理由

5歳のときに母が離婚をし、私はそれからずっと、シングルマザーの娘として育ってきました。離婚後は、母は看護師として、ずっと働き続けてくれています。

母のおかけで、毎日、高くはなくてもおいしいものを食べて、中学・高校は私立に行かせてもらって、英会話、水泳、歌など、たくさんの習い事もしてきました。教育にはお金を惜しまず出してくれたので、塾でも勉強させてくれて、その結果、一応名の知れた大学にも入学できました。在学中は一年間アメリカにも留学して、一応TOEFLに関しては、945点を取ることができました。

そんな、何不自由ない、幸せな生活を送ってきた私ですが、自分が幸せである、と自信をもって思えるようになったのは、大学に入ってからです。

それまでは、「どうして私には父親がいないのか。父親がいれば、学費や塾の費用で頭を悩ませることなく、勉強ができるのに。もっと大きい家に住めるのに。友達を家に呼べるのに・・・」と、父親がいないことを理由にして、自分は不幸だと決めつけていました。

それは、「シングルマザー・母子家庭=貧困、かわいそう」という、一般に信じられている考えを、内面化していたから、また、周りの友人等がそのように感じていたからだと思います。

私が、この自分のストーリーを他の方にシェアしたいと思ったのは、昔の私のように、「父親がいないから不幸だ」と悩んでいる方や、逆に、自分の子供に対して、「父親がいなくて申し訳ない」と思っている、シングルマザーの方たち、またシングルマザー家族は不幸なんだ、と思っている方々に、必ずしもそうではない、ということをお伝えしたいと思ったからです。

仲の悪い父母のもとよりも、たとえひとり親でも、幸せな親の元で育つ方が子供にも良い

私の母がまだ結婚していたころ、母は父から毎日に暴言を浴びせられ、叩かれ、蹴られていました。当時、まだ幼かった私と妹は、毎日恐怖に怯えるばかり。叩かれ泣いている母が、かわいそうでかわいそうで、仕方がありませんでした。父の怒鳴り声が聞こえるたび、「お母さんが死んじゃうんじゃないか」と、感じていました。

もし、私がその後も父と暮らしていたら、何か、心の病気になっていたのではないか、と本気で思います。子供にとっては、親が幸せに暮らしてくれるのが、一番幸せ。もし、離別した方が、お互いに幸せになれるんだったら、子供も幸せになれます。

早く自立心を養える

私の母は、離婚するやいなや、看護師の仕事を再開しました。父はほとんど養育費を払わなかったので、母は私と妹を育てるため、仕事を再開するとともに、夜勤も始めました。

当時、私は5歳、妹は3歳。新しい新居(2DKのアパート)で、母が夜勤のときは二人で留守番をしました。母が作り置きしてくれた夕食を食べ、お風呂に入って、寝る。そして、朝、母が帰ってきて保育園に連れて行ってくれる前に、保育園の持ち物の支度をする。これを全て妹と二人で行いました。

小学校入学前の幼児がこなすには難しい作業に聞こえるかもしれませんが、実際は、そんなことはありませんでした。自分に役割が与えられて、私はまるで大人になった気分で、むしろ嬉しかったのを覚えています。

当然、母は私と妹に構っている時間はあまりなかったので、私は何事も自分で決めるようになりました。日常的なことだと、何を食べるのか、何時に寝るのか、何時に起きるのか、何を着るのか、どのような髪形で登校するのか。それに加えて、どんな習い事がしたいのか。もちろん、母は育児放棄をしていたのではありません。必要とあらば、私をちゃんと指導しましたし、しつけも厳しかったです。

ただ、母は私のやりたいことを何でもさせてくれたので、自然と自分に自信が付きましたし、自立心を養うことができました。

忍耐力・考える力が付く

今になって、シングルマザーの母をもって幸せだったと言えますが、昔は、そうではありませんでした。小学校は地元の区立に入りましたが、割とお金に余裕のある人が多い地域に住んでいたので、私の他に、ひとり親家庭の同級生は1~2人しかいませんでした。そして、私の家族は、一人暮らし用アパートのようなところに住んでいたので、それが恥ずかしくて恥ずかしくて、しょうがなかったのです。

友達を家に呼びたくても、母が仕事でいないので、それは禁止されていましたし、もし、たまにOKがでて友達を家に呼んでも、小さな家に住んでいるのを知られるのが嫌でした。

受験をして、私立の女子中高一貫校に入ったときは、シングルマザーの娘なんて、私以外にいませんでした。私の同級生のお父さんは、社長、医者、上場企業の管理職等ばかり。父親がいないと知られたくない私は、なんと6年間、ごまかし、時には嘘をつき、大学に入学するまでひたすらその事実を隠し通しました。

この間、私はずっと考え続けました。お風呂で、電車で、一人で悶々と、時には怒りを感じながら、「なぜ私の親はシングルマザーなんだろう。社会って不公平だな。」などと考えていました。

誰にも自分の本当の想いを理解してもらえず(母にも)、辛いといえば辛い時期でしたが、だからこそ忍耐力と、物事をしつこく考える力が付いたのだと思います。今なっては、このような経験があってよかったと思っています。

シングルマザーとシングルマザー家庭の方へ

世の中には、シングルマザーは不幸だとか、貧しいとか、子供がかわいそうだ、とかいうメッセージが溢れかえっています。立てば、「お父さんはどんな仕事をやっているの?」と聞かれて、「お父さんはいませんと答えると、「聞いちゃってごめんあさい」と言われた経験がある方は、シングルマザー家庭の方には多いのではないでしょうか。また、ドラマに良く出てくる、「貧しい母子家庭」のイメージ。母子家庭は明るく楽しく、豊かな暮らしをしているようには思われませんから、そのような映像を見ていると、「父親がいないのって不幸なんだ」と思うかもしれません。

でも、実際には、幸せなシングルマザー家庭もたくさんあります。もちろん、生活に困窮する方もいますが、その一方で、生活が苦しくても毎日を一生懸命生きているシングルマザー家庭や、バリバリ働いてキャリアを築くシングルマザーもいます。そのような方は、子供にもしっかりと教育を受けさせて、みなさんキラキラとしています。

私がこんなに長い文章をかかなくても、不幸なんて、最初から思っていないというシングルマザー家庭の方もいるかもしれません。でも、もしそうではなかった場合、シングルマザー・ひとり親=不幸、などとは、思わないでほしいと思います。幸せ、不幸せは、親が一人いるか、二人いるかで決められるものではありません。二人の親がいても、不幸せの家庭は、山ほどあります。

それから、シングルマザーの方たちへ。もし、子供に申し訳ないと思っているかたがいたら、是非ご自分に自信を持っていただきたいと思います。子供は、お母さんが幸せに生きていれば、幸せです。もし、「なんで私には父親がいないんだ」と子供が思い込んでいたとしても、お母さんが自分をしっかりもって、毎日、一生懸命生きているとわかっているなら、いつかは自分が最高に幸せなんだと気づく日が来ると思います。

最後に、他の方へ知ってもらいたいこと

どうか、シングルマザーの、悲しい、貧しいイメージを持っているのなら、必ずしも事実はそうではない、ということを知っていただきたいと思います。「普通の」二人親家庭のような生活レベルで、いきいきと、毎日楽しく生きているシングルマザーとその子供は、たくさんいます。

神庭って幸せになろうとしているシングルマザー家庭にとって一番辛いのは、「かわいそう」と思われてしまうこと。皆様の周りに、シングルマザーがいたら、どうぞ「かわいそう」などとは思わず、普通に接していただけたらと思います。

どんな家庭に育っても、皆が自信をもって生きられればいい、と思ってきました。そのために、シングルマザーの娘としての経験をシェアさせていただきました。長文になりましたが、読んでくださってありがとうございました。

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