結婚しない人が多いのは、労働環境が悪いからかもしれない


皆様ご存知の通り、若い人だけではなく、日本人全体として結婚しない人が増えている、また初婚年齢が上がっている、というのは有名な話です。

しかし、テレビ番組を見ていると、少なからぬ人たち、特に若い人たちが、合コンや街コン、その他パートナーを見つけるためのイベントに参加している人がいる、ということが分かります。これは、若い人の中にも、まだ結婚願望があるということかもしれません。では、なぜ、初婚年齢と未婚率は上がり続けているのでしょうか。

■初婚年齢と未婚率の上昇

厚生労働省による2011年のデータによると、女性の初婚年齢平均は29.0歳、男性は30.7歳です。1993年には、女性は26.1歳、男性は28.4歳だったので、18年間の間に、平均初婚年齢が男女ともやく3歳上がったことになります。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/kekka04.html

2010年の国勢調査によれば、年齢別の未婚率は1970年以降、男女ともに上がり続けています。1980年には、30~34歳女性の未婚率は9.1%だったものの、2010年には34.5%まで上がっています。男性はというと、同じ年代で、21.5%から47.3%に上がったということが分かります
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/mikonritsu.html

■様々な理由が考えられる

なぜ、このように急激に初婚年齢と未婚率が上がったのでしょうか。それには、いくつか理由が考えられます。まず、一つ目は、結婚に対する願望が薄れてきていること。二つ目は、結婚資金がないこと。三つめは、出会いがないこと。四つ目は、誰かパートナーがいても、その関係を保ち続ける時間がないこと。

ここでは、三つめの「出会いがない」ことと、四つ目の「関係を保ち続ける時間がないこと」に着目したいと思います。

■お見合い結婚から、恋愛結婚へのシフト

「結婚相手との出会いがない」と「関係を保ち続ける時間がないから結婚相手がいない。」この二つの理由の前提にあるのは、結婚が恋愛結婚である、ということです。お見合い結婚が多くあった時代は、別に結婚相手を自分で探さなくても、自分の両親や近所の世話好きのおばさんが、結婚相手の候補を探してきてくれました。また、お見合い結婚をする相手とは、結婚前に長い時間をかけずに済みますし、いわゆる「恋愛結婚」の恋愛にみられるような、感情が入り混じる複雑さはありません。言い方が悪いですが、つまり、恋愛の「面倒くささ」がない、ということですね。

しかし、2016年現在は、恋愛結婚が主流です。普通に仕事をしていれば、自動的に結婚相手があてがわれる、というような時代は終わりました。結婚相手を見つけて結婚に至るまでには、主体的・自発的な行動が求められます。

それでは、これを実行するために必要なのは何でしょうか。それは、結婚相手を見つけて、結婚に結びつくまでの関係を維持する、時間とエネルギーです。

■結婚に至るまでの時間とエネルギーがない

しかし、現代日本人には、この時間とエネルギーがない。毎日5時半起き、満員電車にゆられて一時間、眠い目をこすりながら出社。午前中は仕事、お昼休みが一時間。そして、仕事に戻り、規定の退社時間には到底帰れない。毎日残業続きで、帰宅時間は早くて21時前、遅くて深夜0時以降。ベッドに倒れこんで、再び5時半に起きる・・・。

これが、首都圏で働いている現代日本人の現実ではないでしょうか。このような人の中には、週に二日、休みがない人もいます。この状況では、到底、パートナーを探しに、何かのイベントや催し物に行くことはできませんし、もし誰かと付き合っていたとしても、時間がなくてデートにも行けません。もし結婚を現実的に考えられる相手がいたとしても、結婚後に夫婦らしい生活ができるかもわかりません。

また、日本の会社では、自由に有休をとることも憚られます。たとえ転勤で地方勤務になったとしても、パートナーとゆっくり時間を過ごすために休みもとることができません。だんだんと連絡も取らなくなり、すれ違いがふえていきます。その末路というのは、やはり別れでしょう。

このような労働環境では、結婚願望があったとしても、結婚すらできない、結婚しても幸せな生活ができないのも当然です。

■日本の労働環境改善の必要性

日本の劣悪な労働環境の中では、結婚だけでなく、幸せなプライベート生活全体の遂行が難しくなります。毎朝、電車に乗ると、周りは疲れ果てた人たちばかり。この光景を見るたびに、日本は大丈夫か・・と思わざるを得ません。このような人たちには、仕事以外の何かに打ち込む余裕はないでしょう。

時間がない、エネルギーがない、というのは都合の良い言い訳で、結婚するための頑張りがたりない、と思う人もいるかもしれません。しかし、疲れ切った人にとっては、恋愛の優先度は最下位、頑張りの対象にもなりません。問題は、日本の労働環境が、結婚願望・恋愛願望すらも吸い取ってしまう、ということかもしれません。

日本人全体が、よりイキイキと生活するためには、そしてより多くの人が結婚し、子供を作って、余裕のある生活を送れるようにするためには、日本の労働環境を改善するのが急務です。特にキャリア女性で、結婚・育児と仕事の両立に悩む方は多いのではないでしょうか。結婚・恋愛と労働は切り離されがちですが、そこが盲点。私が真剣に結婚を考えるようになるころには、少しでも日本の労働環境が改善していることを願います。

熊谷 ひかり

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